CASE STUDIES
会社に「人格」を宿し、
動き出した3社の物語。
業種も規模も違う3社が、ヨリシロで「分身」を迎えて起きた変化。 導入前の課題、設計プロセス、導入後の数値、そして経営者の本音インタビューまで── 3社それぞれの導入事例を、すべてこのページにまとめました。
CHARACTER
タクミ(匠)
「社名を言っても誰も知らない」町工場が、
創業42年、従業員45名の精密部品メーカー。技術は確か。でも、展示会で名刺を配っても翌週には忘れられる──。代表取締役が決断した、最後の手段は「会社を、人にする」ことだった。
VISUAL
タクミ(匠)
キャラクタービジュアル(要制作)
PROFILE
「タクミ(匠)」の人格。
ビジュアル・性格・口調・価値観・ストーリー──これらを一体として設計するのがヨリシロの4ステップです。切り貼りではなく、一人の人間として成立する設計になっています。
- ビジュアル
- 工場服に軍手、白髪混じりの50代男性、柔和な目元
- 性格
- 無口、頑固、でも若手の前では少し笑う
- 口調
- 関西訛りが少し混じる関東弁
- ストーリー
- 創業者の孫で、家業を継ぎながら新しい挑戦を模索している
BACKGROUND
技術はある。でも、伝わらない。
A社は、精密医療機器向けの部品加工を40年以上手掛けてきた町工場です。ミクロン単位の加工精度では業界トップクラス。国内大手メーカー3社からの直接指名もある技術力を持ちます。
それでも、代表取締役はずっと焦りを感じていました。
「展示会で100枚配った名刺のうち、翌週連絡が来るのは1社あるかどうか。技術の話をしても、結局値段の話になる。若手が何かを発信しようとしても、うちの名前じゃ誰も振り向いてくれない。──どうしてだ?」
SNSは3年前から細々と運用していましたが、フォロワーは120人で止まっていました。
TURNING POINT
経営者ワークショップで気づいた、「うちにはストーリーがあった」。
2025年春、知人経営者の紹介でヨリシロを知った代表は、最初は半信半疑でした。「キャラクターで売上が上がる? BtoB硬派業界で、そんなチャラいことを?」
決断したきっかけは、経営者巻き込みワークショップでした。半日かけて、代表は「自社の歴史・技術・失敗談」を語り続けました。創業時の借金、顧客の事故を防いだ100分の1ミリの精度、職人が独立する時に泣いた話──。
「こんな話、営業トークには出せない。でも、うちの本当の魂はここにある。」そう気づいた時、代表は「キャラクターで売上」ではなく、「会社の魂を伝える器」という発想に切り替わりました。
IMPACT
「タクミ(匠)」が宿ってから、動いた数字。
31倍
SNSフォロワー(120→3,800)
3.2倍
展示会リード
月12件
指名問合せ(ゼロから)
| 時期 | SNSフォロワー | 展示会リード | 指名問合せ | 社内の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 導入前 | 120 | 月20件 | ゼロ | 「うちは技術で勝負」 |
| 3ヶ月後 | 480 | 月25件 | 月1〜2件 | 若手が投稿を楽しみ始める |
| 6ヶ月後 | 1,400 | 月40件 | 月5件 | 展示会で『タクミさんの会社』と呼ばれる |
| 12ヶ月後 | 3,800 | 月65件 | 月12件 | 新卒の動機に『タクミ』が登場 |
INTERVIEW
キャラクターを迎えた、経営者の声。
Q1. 導入前の最大の不安は?
キャラなんて作って、従業員や取引先から『遊んでる』と思われないかが一番怖かった。でも、ワークショップで引き出された『うちの魂』そのものがタクミに宿ったので、従業員が『よく見てるな』って笑ってました。遊びじゃなくて、うちの分身だと全員が納得してくれた。
Q2. 12ヶ月経って、最も変わったことは?
商談の入り口が変わった。以前は『御社の加工精度は?』から始まってたのが、今は『タクミさんのところですよね』から始まる。もう価格の話から入らない。これが『人格のある会社』の意味だと、今なら分かります。
Q3. 他社に薦めるとしたら?
同じ町工場の仲間には、『技術があるのに伝わらないと感じてるなら、試す価値はある』と言ってます。ただ、面倒臭がるとダメ。経営者が自分でワークショップに出て、自分の言葉で語らないと、ただのキャラが出来上がるだけ。そこだけは覚悟がいる。
CHARACTER
ナナセ(七瀬)
採用面接で「キャラを見て応募しました」と言われた、
創業5年、シリーズAを調達したばかりの業務用SaaS企業。製品は堅調に伸びているのに、採用だけは苦戦──「大手とも有名VCバックとも戦えない」。打開の鍵は、プロダクトではなく「会社そのものの人格」でした。
VISUAL
ナナセ(七瀬)
キャラクタービジュアル(要制作)
PROFILE
「ナナセ(七瀬)」の人格。
ビジュアル・性格・口調・価値観・ストーリー──これらを一体として設計するのがヨリシロの4ステップです。切り貼りではなく、一人の人間として成立する設計になっています。
- ビジュアル
- 30代前半、ジャケット+スニーカー、眼鏡
- 性格
- 論理的だが感情的な芯を持つ、中小企業への敬意が強い
- 口調
- 丁寧だが距離感が近い、敬語と口語の使い分け
- ストーリー
- 大手SaaS出身。中小企業の現場で感じた不合理への違和感から起業
BACKGROUND
プロダクトは伸びている。なのに、採用だけが止まっていた。
B社は、中小企業向けの業務改善SaaSを提供するスタートアップ。シリーズAで3億円を調達し、ARRは年率200%で成長していました。
しかし、採用フロントには深刻な課題がありました。
「大手SaaS、国内ユニコーン、海外バックのスタートアップ──候補者の選択肢は多すぎる。プロダクトの話をしても、『他社でもやってる』で終わる。会社規模も知名度もブランドもない28名のスタートアップに、何を武器にすればいい?」
人事部長は、毎月面接した50人のうち、内定承諾は1〜2人という状況に頭を抱えていました。
TURNING POINT
スペックで戦わない、と決めた日。
人事部長と代表の議論の末、辿り着いたのが「会社そのものを『人』として立てる」という選択肢でした。既存SaaSの採用広告はどれもプロダクト起点。プロダクトで戦っても、資金力と規模で負ける。
ヨリシロ経営者ワークショップで代表が語ったのは、「なぜこの事業を始めたか」「なぜ中小企業に限定したか」「自分たちが許せない業界の慣習」。
ここから生まれたキャラクターは、「業界の常識に静かに怒っている、誠実な同世代」でした。
IMPACT
「ナナセ(七瀬)」が宿ってから、動いた数字。
8.2倍
SNSエンゲージメント率(0.3%→2.5%)
2.4倍
採用応募数
月5件
SNS経由商談
| 時期 | エンゲージ率 | 採用応募 | 商談数 | 社内の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 導入前 | 0.3% | 月20件 | 月0件 | 採用が止まる焦り |
| 3ヶ月後 | 0.8% | 月35件 | 月1件 | 候補者からキャラ言及 |
| 6ヶ月後 | 1.6% | 月50件 | 月3件 | 採用承諾率が上昇 |
| 12ヶ月後 | 2.5% | 月48件 | 月5件 | 『ナナセの会社』と呼ばれる |
INTERVIEW
キャラクターを迎えた、経営者の声。
Q1. 採用にキャラクターが効く理由は?
候補者は、仕事内容やスペックだけで会社を選んでいないんです。『誰と働くか』が最重要。ナナセというキャラが会社の価値観を可視化してくれたことで、共感できる候補者が自然と集まるようになりました。
Q2. 社内で反対はなかった?
最初は『うちはテック企業なのに』という声もありました。でも、ワークショップで出てきた『業界の常識への怒り』が会社の本質だと全員が気づいた瞬間、反対はゼロになりました。ナナセは『広告キャラ』ではなく『社内の合意形成の産物』なんです。
Q3. 他のSaaS企業に薦めるとしたら?
プロダクトで差別化しきれていないSaaSこそ、人格で差別化する意味が大きい。ただし、経営者が本気でワークショップに関わらないと、ただの広告キャラで終わります。そこだけは外さないでほしい。
CHARACTER
ハルカ(遥)
72年の歴史が、
地方の老舗調味料メーカー。72年の歴史を持つが、若い世代への認知はゼロ。EC売上は伸び悩み、20代の採用応募もゼロが続いていた。転機は、3代目常務が「歴史を隠すんじゃなくて、武器にする」と決めた瞬間だった。
VISUAL
ハルカ(遥)
キャラクタービジュアル(要制作)
PROFILE
「ハルカ(遥)」の人格。
ビジュアル・性格・口調・価値観・ストーリー──これらを一体として設計するのがヨリシロの4ステップです。切り貼りではなく、一人の人間として成立する設計になっています。
- 設定
- 4代目を継ぐかもしれない架空の25歳女性
- ビジュアル
- 現代的な若い女性。背景に古い蔵と調味料樽が映り込む
- 性格
- 祖父の話が好き、歴史を重荷と感じていないZ世代
- 口調
- Z世代の口語。72年前の話になると少し敬語が混じる
- ストーリー
- 曾祖父の残した日記を読み解きながら現代に翻訳する
BACKGROUND
創業72年、という言葉だけで戦えない時代。
C社は、1953年創業の調味料メーカー。スーパーの棚に並ぶロングセラー商品を持ち、地域での知名度はあります。しかし、20代〜30代の消費者にはほぼ認知されていませんでした。
「歴史があります」と言っても、「だから何ですか」の時代。ECは月商200万円で頭打ち、店頭売上も緩やかに下降。
さらに深刻だったのが採用でした。前年の新卒応募はゼロ。「食品メーカー 老舗」では、もはや若者は振り向かない時代に入っていました。
TURNING POINT
「歴史を隠す」から「歴史を喋らせる」へ。
ヨリシロ経営者ワークショップで、3代目常務は創業者である祖父の話を3時間延々と語りました。戦後の物資不足、失敗した最初の商品、取引先に騙されて倒産寸前になった話、祖母との出会い──。
半日の終わりに、常務は言いました。「これ、誰かに話したことありませんでした。でも、これこそが、うちの会社の本当の財産だ。」
ヨリシロはその瞬間、「祖父をキャラクター化する」方向ではなく、「祖父の遺した物語を喋る若者」というメタ構造を提案。C社のキャラクターは、「曾孫にあたる架空の4代目」として設計されることになったのです。
IMPACT
「ハルカ(遥)」が宿ってから、動いた数字。
最高 120万
TikTok再生回数(1投稿最高)
月8件
20代採用応募(ゼロから)
1.6倍
EC売上(前年比)
| 時期 | TikTok再生数 | 20代採用応募 | EC売上(月) | 社内の変化 |
|---|---|---|---|---|
| 導入前 | ── | ゼロ | 200万円 | 「歴史しか売りがない」 |
| 3ヶ月後 | 1〜3万 | 月1件 | 230万円 | 若手職人が撮影協力 |
| 6ヶ月後 | 20〜50万 | 月4件 | 280万円 | 祖父世代が喜ぶ |
| 12ヶ月後 | 最高120万 | 月8件 | 320万円 | 採用動機に『ハルカ』出現 |
INTERVIEW
キャラクターを迎えた、経営者の声。
Q1. 老舗企業がキャラクターを持つことへの抵抗は?
正直、父や祖父の世代には説明が難しい挑戦でした。でも、ワークショップで『祖父の物語を喋る曾孫』という構造が出てきた時、父が『これなら祖父も喜ぶ』と言ってくれた。歴史を否定するキャラじゃなくて、歴史を引き継ぐキャラだったから通った。
Q2. TikTokで伸びた要因は?
『古い蔵を案内する若い女性』の組み合わせが希少だったんだと思います。Z世代は『本物の歴史』に飢えている。でも、直接祖父世代が喋っても届かない。ハルカという『同世代の翻訳者』がいるから届いた。
Q3. 他の老舗企業に薦めるとしたら?
『歴史しかない』と嘆いてる老舗ほど、ヨリシロが効きます。歴史は財産。ただ、現代の文法で喋る装置がなかっただけ。それを作るだけで、驚くほど届くようになる。
COMMON PATTERN
キャラクターが宿った後に起きる変化。
認知の兆し
SNSで反応が出始める。社内が「うちの分身」として慣れ親しむ。
数値の変化
フォロワー・エンゲージメントが10倍以上に伸びる。指名問合せが増える。
事業成果
売上・採用応募・ブランド指名検索の全てで前年比1.5〜3倍の実績。